路地裏の猫が駐車場でくつろぎ、近隣のコーヒーショップからは、香ばしい珈琲の匂いがほのかに香るひっそりとした場所にある花屋さん。
くつろいでいた猫に招かれ店内に入ると、落ちついたBGM、優しい雰囲気が漂い、それに調和するように季節を感じるお花が温かく招き入れてくれます。
金丸さんに独立までのエピソードやお花への想いをお伺いしました。
元々30歳までに独立したいという思いがあった金丸さん。
叔母が経営するスナックには、季節を感じる花が日常的に飾られていたという事もあり、花屋開業に向けて、花の勉強をしに27歳で東京へ。
大手花屋に勤めるが、繁忙期には終電ギリギリまで作業し、腕のレベルが高くないと作成すらさせて貰えない下積み時代は、耐え難い環境下に泣きながら帰った日もあったそうです。
しかし電車を降りれば花屋がすぐ目の前にあり、花に触れる機会が圧倒的に多い東京。
その中でも大手花屋に勤めていたため、花のレッスンや研修に積極的に参加し、3年ほど懸命に腕を磨き、目標に掲げていた30歳をむかえ宮崎へ帰郷。
産まれ育った宮崎で、特別な日じゃなくても飾りたくなるような日々の花をテーマに、季節感あふれる花屋を目指し、31歳で「ツキトハナ」を開店。
冷蔵庫で花の在庫管理をしない理由を伺ったところ、一般家庭に花用の冷蔵庫があるわけではないので、日常で花を飾った時の花の状態がより分かりやすいように、在庫もあまり置かず花が少なくなれば仕入れをし、クーラーの温度調節で花を管理しているとのこと。
「もし20代に戻っても宝くじに当選したとしても、花屋がしたい!」
と笑顔で語る金丸さん。
花のある生活は癒されますし、生活に潤いを与えてくれる花に携われる仕事を、これからも育児に奮闘しながら頑張っていきたいと仰っており、花に対する熱い想いが感じられ、私たちも金丸さんのお役にたてるようこれからも尽力していきたいと思いました。
在庫をあまり置かないスタイルをとっているため、花が少なくなった時にいつ行ってもお花があり仕入れることができる。
生産者さんとの直接取引では言いにくい部分もあるため、その仲介にOHANAが入り仕入れた花に対して見合った金額で販売してくれるので大変助かっているとのこと。
金丸さんからのご注文で出会えた花もたくさんあるので、専門知識が増えていくたびに、花の奥深さとその面白さに魅了されます。
お互いに知識を高めあえる関係をこれからも築けていけたらいいなと思います。
店舗名:ツキトハナ
住所:宮崎県宮崎市清水3丁目9−16 菊池ビル 1F
電話番号:0985-40-1105
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